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Aurora MySQLのバージョンアップ時にIncompatible-parametersエラーが発生して詰んだ話(最後は解決)

先にまとめ

Aurora MySQLのパラメーターグループで、innodb_buffer_pool_sizeをインスタンスのメモリサイズ以上の値を指定して起動するとIncompatible-parametersエラーが発生。
停止も削除もできなくなるが、サポートとのやり取りで復旧した(無償のBasicプランでOK)

経緯など

Aurora MySQLのサポート期限切れが迫っているため、バージョンアップの検証を進めました。

その際、以下の手順で進めました。
  1. 本番のDBスナップショットを取得。本番のインスタンスサイズはdb.r5.4xlarge。
  2. スナップショットから検証用のクラスター・インスタンスを作成。インスタンスサイズはdb.t4g.mediumを指定。
  3. DBが利用可能にならず、Incompatible-parametersというステータスが表示されてエラーになった
  4. クラスターの停止・削除を試みたが失敗。
調査のため、Auroraのログ出力を有効化したところ、以下のエラーログが確認できました。
Message : Database instance put into incompatible-parameters.  Your Aurora MySql memory setting is inappropriate for the usages
また、AWSのサポートケースが自動でオープンしました。
親愛なるオーロラMySQLのお客様へ

東京 (AP-NORTHEAST-1) リージョンの Aurora MySQL クラスターでは初期化が失敗しました。

調査の結果、この問題の根本原因はパラメーター innodb_buffer_pool_size [1] の設定が高いことが原因であることがわかりました。

この問題が今後発生しないようにするには、innodb_buffer_pool_size [1] をインスタンスメモリに比例するようにスケールダウンしてください。ガイドラインとして、innodb_buffer_pool_size パラメーターはデフォルトでインスタンスメモリーの約 75% を使用するように設定されています。

さらに質問がある場合やガイダンスが必要な場合は、遠慮なく AWS サポートチームにお問い合わせください。AWS 開発者コミュニティ [2] でお問い合わせいただくか、AWS プレミアムサポート [3] にお問い合わせください。
サポートケースに返信したところ、しばらくしてパラメーター変更可能な状態にしたと返信があり、パラメーターグループを変更できる状態になりました。

innodb_buffer_pool_sizeの値を下げて、無事に解決しました。

結論

本番DBだったらやばかった
AuroraAurora MySQLmysqlversion upvupサポートサポート期限サポート期限切れバージョンアップ

  kaneko tomo   2024年10月19日


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