ITツールの機能紹介-Playwright開拓録
つ~じ~です。
いよいよを以て、SeleniumIDEが完全に機能を停止しました。
これまで何度もハマログでSeleniumIDEの活用について記事にしてきましたが、それももうおしまいです。
SeleniumIDEに人生を注いできた私は何だったのでしょうか。もうオシマイです。ジエンドです。芯だけになったトイレットペーパーです。
みなさん、さようなら……―――(♪なんか壮大なBGM)
ご愛読ありがとうございました
完
……という茶番はこのくらいにして
弊社もIT企業である以上、こうしたサービス終了にいちいちめげていられません。新しい自動テストの開拓が急務となります。
独自に様々な自動テストツールを研究していましたが、最終的に
『Playwright』が一番使いやすいという結論に至りました。
Playwright
Playwrightとは、Microsoftが開発したオープンソースの自動化ツールです。VSCode(Visual Studio Code)というソフトにインストールする形で使います。
※デフォルトは英語ですが、日本語化パッケージを導入して一部表記を日本語化しております。
がっつり開発環境の見た目であるゆえプログラミング慣れしていない人には辛いかもですが、実際覚えてみると、プログラム知識があまり無くても基本テストくらいなら作れます。
Playwrightのメリット
- 無料で使える ←最強!
- 録画機能があるためコードが書けなくてもある程度はテストが作れる
- 利用率が世界的に高いため情報が多い
- 本格的にプログラム組むことも可能であるため、上手くいけば
メールAPIやオブジェクト指向なども活用可能
Playwrightのデメリット
- たまに急なエラーや原因不明の挙動が散見する ←今絶賛壁にぶち当たり中。今後も要研究
- 既存のブラウザではなく本ツール独自のブラウザを立ち上げてテストするため、
『事前にGoogleログイン状態を作ってテスト』などは難しい
(既存のブラウザを使う方法もあるかもしれないが要研究)
本ツールは弊社の開発チームのブログで初歩の部分を紹介しているため、導入周りはそちらをご参照ください。
こちらご一読いただければ初歩はほぼ完璧なのですが、人のブログ転載してハイオシマイ!ではブログとしてどうかと思うので、上記ブログに記載のない手法を1件ご紹介します。
既存のテストファイルに新たな行動を録画する方法
1.テストコードを差し込みたい部分を選択状態にしてカーソルを出し(下画像の黄色丸部分)
『Record at cursor』を選択(下画像の青丸部分)
2.ブラウザを操作すると行動が記録されていく(下画像の青丸部分)
止める時はメニューバー(下画像右側上部にある赤丸があるバー)のRECボタン(赤丸ボタン)を押せば録画は止まる
停止後は「余計な操作の削除」や「要素の書き換え」などで調整を行ってください。
今後もITの荒波に揉まれながら頑張って生き抜いて参りましょう。今回はこれにて。
※補足
SeleniumIDE機能停止を謳いましたが、「拡張機能を管理」から手動でオンにする事で一応今でも使うことはできます。ただ、一部エラーが残りっぱなしである事と、サポートが切れているため非推奨です。自分はPlaywrightに移植するに向けてテストケースを確認する目的で今もオンにしています。
また、機能停止したのはChrome版の話で、FireFox版は今でも普通に機能しております。ただFireFox版はファイルアップロードに非対応だったり、こちらもいつ機能停止するかわからないため、ツール移行は急務です。