七夜月 2018
酷暑厳しいなかですが、7月といえば蓮! ということで、恒例の大船フラワーセンター(年間パス買いました!)に行って参りました。
蓮は午前中にはほぼ閉じてしまう花ですので、蓮の時期には、早朝開園が企画されておりまして。
通常の休日であればまだまだ寝ているという時間帯ではありますが、気合で起きて、いざ蓮見です。
早朝とはいえ暑さはかなりのものでした。
しかし、汗だくな己と違って、蓮はかなり涼やかな風情。
早速写真を……と思いましたが、真っ先にしたのは水分補給でした(熱中症は怖いですね)。
さて、普通の蓮が咲く蓮池は去年よりも縮小されたのは、若干寂しい感じです。
ただ蓮の丈が低くなっておりまして(気のせいかもしれませんが)、撮影や鑑賞には優しくなっておりました。
大きな鉢に個別に咲いている蓮は、こんなに品種があるのかと驚く程の多さ。
蓮は咲いて散るまで四日の短い命ですので、観に行った時に咲いているのを見られるかどうかは運次第!
今年は、年間パスの威力で通いつめ、かなりの蓮を堪能することができました(年間パスもっと早く買っても良かった)
淡い黄色の花弁が綺麗な輝呼(てっこ)は開き具合がちょうど見頃という感じ。濃桃の一重、喜上眉梢(きじょうびしょう)は喜ばしい心持ちが眉に表れる、という意味だそうです。
一重咲きが清楚とすれば、八重咲きの蓮は壮麗な趣がありますね。
玉鸞(ぎょくらん)は品種名からして荘厳な雰囲気ですが、鸞とは鳳凰の一種、中国の神話の鳥のことだそう。球のような咲き方の、その名も粉松球(ふんしょうきゅう)は爪紅の色合いが麗しいです。
ミセススローカムは黄紅色の花弁が華やかな雰囲気なのですが、己の撮影技術の微妙さ加減で申し訳ない感じに。淡黄の八重咲きは玉葉黄という品種で、玉葉と冠するだけあって気品のある佇まい。
そして今年の蓮で、一番お気に入りだったのは碧翠蓮という品種です。
もともと花弁の先が紅色になる爪紅の蓮が好きなのですが、一重咲きの楚々とした雰囲気と相俟って何ともいえない可憐さでした。
他にも、咲いているのを見られなかった蓮が沢山あったのですが、それはまた来年のお楽しみ、になりました。
そして、蓮といえば大事なことが一つ。
いつかの早朝開園の時の解説文に書いてあったのですが、蓮が咲くときに「音は鳴らない」んだそうです。
蓮の開花音を聞けば悟りが開ける、という話があるそうですが……そう簡単にはいかないものですね。