草津月 2019
梅雨が明けた途端に厳しい暑さの毎日で、ぐんなりと日々を乗り切っています。
そんななか、有難いことに今年は比較的長めの夏季休暇となりまして、自宅でダラダラのんびり過ごしていました。
とはいえ、何処にも出かけないというのも何ですし、やや不安定な空模様を伺いつつ鎌倉は長谷寺へ行ってきました。
長谷寺までは江ノ電で行くのですが、三連休とかですとそれはもう凄く混んでいるわけです。
致し方無いことですし、むしろ混雑こそ味というものかもしれないのですが、やはり混んでいるよりは空いている方が楽というものです。
なので、江ノ電を利用しなければ行けない方面には、なかなか足が向かないというのが本音です。
ただ、今年は長めの夏季休暇の真っ只中なせいか電車が空いているらしいという噂を聞きつけて、それならばと思い立っての江ノ電でした。
そうはいっても、観光地・鎌倉です。
あまり期待しないでおこうと覚悟していったのですが、これがなんと、本当に空いている!
まぁ、降ったり止んだりの雨が影響していた感もあるのですが、ともあれ張り切って長谷寺へ。
夏の長谷寺というのは、緑ばかりかと思っていましたが、思ってたよりも多くの花が咲いていました。
着いてすぐ、白が綺麗な木槿を撮っているところで、ぽつりと雨の気配を感じて慌てて雨宿りしたのですけども。
その雨宿りの最中に、先ほどの木槿とは色違いのものが咲いているのが見えました。
雨が上がったら撮らねばと決めつつ、その間は暇なのでネットでポチポチ調べましたら、赤いのは酔芙蓉という花だと判明。
木槿と芙蓉は花だけみると、素人目には全く区別がつきませんが、どうも葉の形状が違うとのこと。
雨あがりに写真撮りつつ見てみましたら、確かに葉が違うのが分かって思わず唸ってしまって少し怪しい人風になってしまいました。
さて、この時降ってた雨は結構強めでして、お地蔵さまもちょっと悲しい感じに濡れまくりです。
お地蔵様の奥に咲いているのは、凌霄花。お地蔵様と一緒ですと、カタカナではなく敢えて漢字表記したくなります。
雨に濡れていると緑も花も、何やら普段よりは綺麗に元気に見えてきて、暑さにヘバリながらも足が動きまして。
ふと、色違いの花が咲き揃っているのが見えてきました。
掛かっている札には匂番茉莉と記載がありまして、どうやら咲き始めは青紫、咲き終わりには白に変じる花だそうです。
茉莉と漢字がありますが、いわゆるジャスミン(茉莉花)とは種が違うようです(番茉莉はナス科、ジャスミンは木犀科)
この辺りで最早ヘロヘロになっていたのですが、最後に目にした百合が綺麗でして、死力を振り絞って撮ってきました(大げさ)
白い方が鉄砲百合、赤い方はスターゲイザーという品種名の百合だとか。
花の品種名は調べるのが結構楽しいのですが、スターゲイザーという名も浪漫溢れていて素敵ですね。
ここで、暑さというか雨上がりにも関わらず酷い湿気にやられて、長谷寺から這う這うの体で退散したのですけれど、
帰り際に見かけた収玄寺というお寺さんの百日紅が見事な咲き振りでした。
暑くて花も元気がないかと思いきや、激しめでしたが慈雨のお陰で元気で綺麗な夏の花々を堪能できた夏季休暇でした。
それにしても湿気が辛いので、来月には秋の気配を感じたいものです。