竹酔月 2019
今月は台風一過の被害が凄まじかったですが、個人的には翌日に出勤できずにお休みしたくらいで済みました。
なので、中旬以降に鎌倉へでかけた際も、彼岸花咲いていると良いな、くらいの暢気さだったのです。
が。
紅葉には早い時期だし空いているだろうと向かった明月院で、台風一過の爪痕をまざまざと見せつけられました。
いっそ見事な具合に、倒木が、門に。
あまりの光景に、数秒くらい固まってしまいました。
拝観自体は出来るようだったので、臨時の出入口から境内へ。
パッと見渡した感じでは、門の倒木以外は被害が無さそうかなと思いましたが、奥へ進むと認識違いだったと気づきます。
竹林の端々に、根本から折れて倒れ掛かっている竹が見受けられ、普段は散策できる道も立ち入り出来ないようになっていました。
残念ではありますが安全が第一ですし、ここは一日も早い復旧を願って、咲いている花を観賞しにゆるりと巡ることに。
百日紅が元気で、倒木や竹の被害を見た後だと尚更その様子にホッと一息。
ススキと一緒だと、夏から秋への移り変わりを感じられて良い風情でした。
まだまだ暑いながらも秋の気配も少し感じられてウキウキと歩いていましたら、ふと見た先に紫陽花が……!
と、近寄ったら違う花でした。
後ほど調べてみたところ、牡丹臭木という花だそう。
臭木という漢字に驚きましたが、どうやら葉に触れると臭いところからの名前のようです。
どれほどの臭いなのか、少し気になります……いや、次に見かけたとしても触れませんけれども。
この後、もう少し見て回りたかったのですが、用事があったために翌週に持ち越し。
その翌週は東慶寺と浄智寺へ向かいました。
東慶寺では、今度こそというほどでもないですが、紫陽花がまだ元気に咲いていました。
そして、前の週には見られなかった彼岸花も。
まだ時期には早いのか一輪のみでしたが、美しい赤を見ると残暑厳しいながらも秋が来るのだという実感も湧いてきます。
シュウメイギクや芙蓉の楚々とした佇まいが、一瞬だけですけども暑さを忘れさせてくれました。
東慶寺を後にして向かった浄智寺では、再び台風の爪痕を目にすることに。
境内では、コウヤマキの樹名が書いてある杭がボキリと。
あ、コウヤマキ自体は無事のご様子でした。
さて、この時期にしては紫陽花な話題が多いですが、浄智寺でも紫陽花が咲いていました。
タマアジサイというのですが、球状の蕾が開いて咲く様子が少し不思議な咲き振りに見えます。
ミツバチが一生懸命蜜を集めていたので、邪魔にならないように、そっと写真を撮りました。
帰り道では、円応寺の門前というか階段脇に咲いていた萩が見事だったので、境内には入らず写真だけ。
萩といえば東慶寺や浄智寺の萩が、寂しい感じだったので嬉しい限り。
写真は、白が東慶寺、赤が円応寺です。
そんなこんなで、台風の影響をしみじみと感じた鎌倉巡りでした。
来月はもう少し秋を満喫出来ることを願いつつ、増税に備えて緩んだ財布の紐をしっかりと締め直す予定です。