七夜月 2020
今年は蓮見が出来ないのではないか……。
そんな諦念が浮かぶかのように毎週末の天候があいにくな日々でしたが、それでも晴天まではいかなくても曇天が持つであろうという時間を見つけて蓮を見に行けました!
それも、8月末まで休園と思い込んでいた大船フラワーセンターにて!
8月末までかー、と思っていたので全くノーチェックだったのですが、緊急事態宣言解除を受けてスケジュールを見直して下さっていたようです。
迂闊にも6月から開園していた模様。
もう少し早く気付いていれば……と、情報収集の甘さに歯噛みしつつ、浮かれて蓮見に参りました。
ゲートで熱を測ってから入りましたらば、なんと、いつもわんさかある鉢が見当たらないのです。
ああ、いつもの蓮見よりは遅い時期になってしまったので、そんなに咲いてないのか……と少し寂しくなったりしていたら、めっちゃ早とちりでした。
鉢が並べられている場所が、例年とは違っていたのです。
なかなか壮観な鉢の数でした。
しかも、時期が遅かったせいか、いつも鑑賞していた蓮とは違った種類の蓮を見ることが出来ました。
重水華と品種名にあった蓮は、柔らかい紅色が綺麗で、開花三日目くらいの開き具合でしたが一重だとスッキリ見えます。
同じように紅色の花弁でも、八重になってくると華麗な雰囲気になってきます。
こちらも開き方から三日目くらいでしょうか、落霞映雪という品種です。
そして八重も開ききれば華麗であるのですが、開花一日目くらいの咲き具合だと途端に可愛らしく見えてきます。
天嬌という品種がちょうどそんな開き具合だったのです。品種名も可愛い雰囲気です。
ふんわりとしたシルエットから、可愛いイメージを受けるのかもとも思いましたが、同程度の咲き具合の爪紅系と思われる品種をみると違った趣です。
金頭鳳という品種だそうですが、可愛らしいもあるにはありますが、どちらかというと閑雅といった方がしっくりきます。
そして、去年は散る間際感があった真如蓮が、まさに見頃といった風情で美しい白を堪能できました。
流麗清冽な蓮を堪能後は、久しぶりのフラワーセンターを見て回ったのですが、蓮との対比という意味では、野趣溢れる百合に出会えて楽しかったです。
梅雨がなかなか明けないという気候ですが、来月にはスッキリ梅雨明けとなるでしょうか。
明けたら明けたで、夏本番の暑さにぐんなりとはしてしまうものですが、そこはそれ。
汗だくになりつつも何とか暑さを凌いで、また鑑賞にいければいいなぁと思います。