韓国EC市場への新しい挑戦者
今回は久しぶりに韓国の話をしたいと思います。
韓国ってかなり配達文化が発達しているのはご存知でしょうか?
出前については山の中まで、海辺まで、公園まで届けてくれるお店もあります。
いまでこそ日本も宅配して楽しめる食べ物が増えましたが、
韓国で宅配できる食べ物の種類の多さは日本を超えていたと思います。
あと印象的なのが「ホームショッピング」です。
日本でいうテレビショッピングで買い物することが(特に年配の方で)多く見かけましたし
24時間専用チャンネルもいくつもありました。
出前やホームショッピングはもちろん人気ですが、最近さらにECサイトの利用も活発になってきています。
韓国最大級!代表的なECサイト「クーパン 쿠팡」
韓国で最大級のオンライン総合ショッピングモール「クーパン」は
2021年1月基準で1ヵ月間に約2,000万人が2兆4,000億ウォン(日本円で約2,256億4,354万2,434円)をクーパンを利用したと言われているそう。(Nana調べ)
クーパンが自社で所有する配送インフラが最大の強みで、驚くべきは「ロケット配送」
前日夜12時までの予約でも次の日に配送とは、なかなかの速さではないでしょうか?
品揃えは他ECサイトを圧倒しており、食材や日用品はもちろんのこと、家具や家電、旅行や公園などのチケットや飛行機や旅行の予約なども可能だそうです。
しかもロケット配送は19,800ウォン(日本円で約1,864円)以上で無料配送だそうです!
他にもECサイトが数多くあり、そこに韓国の早くて安い配送文化が加わって、韓国のEC業界は完全なレッドオーシャンといえるかと思います。
そんな中、新たな大手ECが参入することに!
Amazonがついに韓国上陸!
Amazonといえば取り扱う商品の幅の広さもさることながら配送の速さが魅力ですよね。
すでに早い配送が実現しているので、いくら大手のAmazonでも参入は難しいのでは?と何年も前から言われていました。
しかし今回満を辞して韓国のネット通販会社「11番街」のアプリ、ウェブサイトにてアマゾンが取り扱う商品注文できる「アマゾン・グローバルストア」サービスを8月31日から開始したそうです。
おそらくここでは配達の速さよりも、目新しい商品の展開が武器になるのではと思います。
アマゾン米国(Amazon US)が仕入れ・販売する商品の中から韓国の消費者のニーズや配送可能な商品をセレクトし数千万点が販売されるそうです。
Amazonは果たしてEC大国・韓国で定着していくのか
今後の展開を見守ってみたいと思います。