工数消化率の計算
弊社では、勤怠システム上に工程毎の進捗率・見積もり時間・実績時間を表示可能ですが、「このペースだと見積もりを超過しそう!」というアラートはありません。長期プロジェクトの場合は使用するかもしれないため、その計算方法(工数消化率)についての覚え書きです。
計算式
工数消化率=実績時間 ÷ 消化予定工数
算出手順
必要な情報は下記3点です。
- 見積もり時間
- 実績時間
- 進捗率
今回は例として、機能A~Cの工数消化率を求めます。
手順1 消化予定工数の算出
消化予定工数は、現時点の進捗率で消化される工数(見込み)となります。
計算は「見積もり時間 × 進捗率」で算出。
手順2 工数消化率の算出
手順1で算出した消化予定工数を基に、現在の実績時間との状況を比較するため、工数消化率をだします。
計算は 「実績時間 ÷ 消化予定工数 」 で算出 。
また、「見込み時間 × 工数消化率」で、見込み時間も算出できます。
工数消化率の見方
工数消化率が100%を超過している場合、その作業の工数が見積もり以内で完了しない恐れがあります。
算出手順で作成した例で見た場合・・・
機能A(工数消化率100%)・・・見積もり時間通りの進捗
機能B(工数消化率83%) ・・・見積もりより進捗が早い
機能C(工数消化率156%)・・・見積もりより進捗が遅れている
この場合、機能Cは予定より進捗が遅れているため、担当者との状況確認し調整などを行う必要が出てくることが分かります。
課題点 進捗率の基準について
工数消化率で状況を数値で表すことができますが、進捗率に認識誤りがあると突然消化率が超過するなど、想定通りいかない可能性があります。
対応策として、作業開始前に進捗率の基準について担当者と予め意識合わせをするなど準備が必要となります。
最後に
課題点も含めると工数消化率の運用は、社内で検討事項として相談させてください~!!