花見月 2022
三月も上旬となるとそろそろ早咲きの桜が綻んでくる頃!
桜が咲けば、もはや春……と勢い込んでいつものフラワーセンターへ参りました。
とはいえ、上旬はまだ梅が真っ盛りの見頃でありました。
先月とは少し趣を変えて、枝垂れ系がメインターゲットです。
八重咲きの枝垂れは高砂枝垂という品種。
花が降ってくるかのような枝下からの眺めは格別な気がします。
次に目を向けたのは黄門枝垂という品種です。
黄門と冠しているせいか、枝垂れの麗しさよりは盆栽の佇まい。名前に引き摺られてる感は自覚しつつ、渋い……と見入ります。
観梅のラストを飾るのは大輪緑萼という品種です。
八重咲きなこともあるでしょうが、大輪の咲き振りがとても見応えありました。
そして、いよいよ玉縄桜です。
見頃には少々早すぎる感じではありますが、咲き始めの風情も良きかな…と堪能しました。
さて。
中旬ともなれば、染井吉野の開花情報もちらほら聞こえてくる頃。
引き続きのフラワーセンターでは、早咲きな桜が見頃を迎えていました。
敬翁桜という渋めの名前とは裏腹に、薄紅の色合いが可愛らしい桜。
すんなりとした佇まいが、ちょっと他の桜とは違う気がしています。
一方、咲き方が密! という感じなせいか、一重咲きではあるもののフンワリ感が強い桜は春めきという品種。
まさに春の雰囲気を体現しているかのようで、気分も華やぎます。
この時期で緋色が強いと寒緋桜かと思ったのですが、プレートを見るとマメザクラの雪嶺と八重咲寒緋桜の交配種のようでした。
品種を見分けるというのは難しいです。それにしても、青空に桜は見栄えが素晴らしい。
そんな青空に映える黄色があったので、駆け付けました。
ミモザだと思ってプレートを見ましたら「アカシア ブアマニー」とあってミモザではない?! と驚愕したりしてました。
帰宅後に調べてみたところ、ミモザというのはどうやらアカシアの花の通称ということらしいですね。
ミモザはもともとオジギソウの学名で、花が似てるところから通称として定着していった感じのようです。
そういえば、ニセアカシアというのもありますし……名前はなかなかに奥深い。
来月は、染井吉野がいよいよ開花しているのだと思うと、それだけで日々を乗り越えられそうです。
まだ油断は出来ないとは思いますが、対策を忘れず鑑賞に励もうと思います。