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イノベーター理論について【前編】

つ~じ~です。最近横浜のラーメン名店にいくつか行ってきました。鶏喰~TRICK~、流星軒、櫻井中華そば店、どれもおいしかったです。おすすめします。

さて本ブログはIT屋のブログなのでITの話メインで行きましょう
と言いたかったのですが、今回は少し趣向を変えて、サービス提供事業全般に言えるとある理論についてお話ししようと思います。

それが「イノベーター理論」です。

イノベーター理論とは

イノベーター理論とは、新製品に対するユーザーの考え方をカテゴリ別・普及率ごとに分類し、そのカテゴリごとに適した売り方をすることで製品を普及させていくというマーケティング理論です。

イノベーター理論では、新製品の採用タイミングが早い方から順に5つのタイプに分類しており、これに基づきマーケティングやライフサイクルなどに関する検討を行うことが望ましいと考えられています。

イノベーター(革新者)

新しい物好きで常に新製品情報にアンテナを張り巡らせているタイプの人です。「新しいものであること」「自身の価値観に合うもの」に重きを置いており、メリットやデメリットを度外視して新製品を取り込む傾向があります。このタイプは市場全体の2.5%を占めていると考えられています。

アーリーアダプター(初期採用者)

イノベーターほど積極的ではありませんが、トレンドにはとても敏感で常にアンテナを張り巡らせているタイプの人です。アーリーアダプターは周囲の人に評価やレビューなどを届ける性質があり、それがさらなるトレンドを生んで他のアーリーアダプターの新製品導入を加速させます。このタイプは市場全体の13.5%を占めていると考えられています。

アーリーマジョリティ(前期追随者)

トレンドに対しては敏感ですが、イノベーターやアーリーアダプターよりは慎重派。それでも「流行には乗り遅れたくない」という気持ちがあり、トレンドに追随して新製品を購入するタイプの人です。この層の人たちはアーリーアダプターの影響を大きく受けます。特にテレビで紹介されたり有名人が使っていたりするとこぞってその製品を取り入れます。このタイプは市場全体の34%を占めていると考えられています。

レイトマジョリティ(後期追随者)

新しいものに懐疑的だったり消極的だったりするタイプの人です。この層の人たちが新製品を取り入れるときは「既に多くの人にとって当たり前になっているもの」「採用していない人のほうが少数派になっていること」「採用することにデメリットが無い、または少ないこと」などが成立する時となります。このタイプは市場全体の34%を占めていると考えられています。

ラガード(遅滞者)

最も懐疑的かつ保守的で、平たく言えば頑固者タイプの人たちです。「伝統を重んじる」「今あるものを変えたくない」など変化を嫌う傾向があり、普及レベルではなく伝統・文化・常識レベルに発展して初めて採り入れる、場合によってはどこまで行っても一生採り入れない、そんなタイプの人たちです。このタイプは市場全体の16%を占めていると考えられています。


この分類されたユーザーたちに対し、どのように新製品を宣伝させていくかで普及させられるか否かが変わります。それがイノベーター理論です。

イノベーター向けのアプローチ

イノベーターは最新情報に目が無いため、最新情報に特化したコンテンツ(新作発表会、最新テクノロジー公開イベントなど)を常にチェックしております。そうしたコンテンツに新商品の情報を載せるよう意識すれば、イノベーターの人達に直接アプローチすることができます。最近では公式SNSやサロンやファンクラブなど様々なシステムがあるため、「入会している人だけに先行公開!」なども効果があるでしょう

アーリーアダプター向けのアプローチ

アーリーアダプターは自ら新製品を利用し、情報を拡散して認知度を上げる傾向があります。新製品を作る企業は、アーリーアダプター達が利用しやすいように「How To Use」や「Q&A」を充実させておくと効果的です。また、新製品の体験版や一定期間無料など導入しやすい仕組みを作るのもアリです。このアーリーアダプターへのアプローチが普及における最重要課題で、ここに如何に普及できるかで以降の普及度合いが大きく変わります

アーリーマジョリティ向けのアプローチ

アーリーマジョリティはアーリーアダプターのレビューなど情報を積極的に発信するものに強く影響を受けます。なので新製品の企業は、SNSや動画サイトなど一般的に大きく目につくところで、拡散力や影響力の強いインフルエンサーに働きかけると一気にアーリーマジョリティたちに拡がります。

レイトマジョリティ向けのアプローチ

レイトマジョリティは新製品が普遍的なものになって初めて導入を開始します。なので宣伝方法としては「みんながやってます」「利用率90%超え」「今の時代はこれが必須」など『持ってて当たり前』といったニュアンスの宣伝をすることでレイトマジョリティたちに拡がります。

ラガード向けのアプローチ

ラガードは基本的に新しい物や革新的なものに目を向けません。よって、ここには宣伝コストをかけず端から普及対象外にするのが得策です。どうしても普及させたい場合は「長い歴史を持っている」「絶対安心」など安心感に特化した宣伝をするのが良いです。

ここまでのアプローチで「アーリーアダプターの攻略が普及に於いて一番最重要」と伝えましたが、ここでイノベーター理論を語る上で外せないもう一つの理論がございます。

が、だいぶブログも長くなって参りましたのでここで一旦区切り、次回に持ち越したいと思います。

色んな理論を学んで仕事に活かしましょう。今回はこれにて。

イノベーターキャズムマーケティング

  つーじー   2022年9月16日


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