オートダビングで動画学習の可能性が広がる?

senです。

私は業務知識のインプット、資格試験の概要把握はほぼ全て動画で行ってきました。

最近はAIも使っていますが、学習用途の場合深堀りしたり、不明点を確認する用途がメインで、何も知らない分野に関しては最初に動画学習をすることが多いです。

主に利用しているのはUdemyYoutubeです。Udemyは有料ですが体系的な動画が多い印象、Youtubeはトピック別の最新情報が多めな印象です。

当然動画には日本語のものもあれば英語を筆頭に海外の動画も多く存在します。

以前から海外動画は吹替え版や自動翻訳字幕機能がありましたが、吹替えは投稿者側のハードルが高くほとんどの動画が未対応、字幕に関しても視聴体験が明らかに落ちる感覚があり、基本的には日本語の動画を選択することが多かったです。

そんな状況の中で、気になる機能をYoutubeで見かけました。それがオートダビング機能です。

オートダビング機能とは

オートダビング機能(自動吹き替え機能)とは、動画の音声をAIが自動翻訳し別の言語の音声トラックとして提供する新しい機能です。

字幕を読まなくても母国語の音声で動画を視聴でき、言語の壁を越えてコンテンツを楽しめます。

YouTubeパートナープログラム(YPP)に参加しているチャンネルで利用できます。2024年末の時点では主に知識・情報系コンテンツを発信する数十万のチャンネルに限定提供されていました(公式ブログより)が​、2025年4月までにYPP参加チャンネル全体(数百万規模)へと提供が拡大されています​。

投稿者側は収益化をしている状態のチャンネルであれば特別な操作は不要で、自動で吹き替え処理が行われます。公開前にレビューをすることもできます。

対応言語は英語8言語(日本語、フランス語、ドイツ語、ヒンディー語、インドネシア語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語)の間で相互に音声翻訳が行われる形になります。日本語を例に取れば、日⇒英、英⇒日に対応しています。

所感

現状を言えば、機能が実装されて日が浅いこともあり、オートダビングに対応した体系的な講座等はまだほとんどないと思われます。(後述の通り、探しにくいため見つからないだけかもしれませんが)

※下記の動画がプログラミング関連のオートダビング動画の一例ですが、学習ロードマップについてでした。

2025年にJavaScriptを素早く学ぶ方法

また、現状は検索フィルタや動画ジャンルに「オートダビング版」が指定できず、オートダビング版の動画をピンポイントで検索することがUI上はできないため、探しにくいのが現状です。ただ、オートダビングそのものはかなり将来性がある機能だと考えています。

今後への期待

オートダビング機能が広がり、翻訳精度も向上していった場合、飛躍的に教育コンテンツが増加し、日本語情報が少ない分野も手厚くなるため、技術系の動画でどんどん広がっていけば面白いと感じました。

また、別サービスですがUdemyでオートダビング対応になった場合のインパクトは大きいと思いました。(現状は自動字幕のみ)

下記はPHP関連の講座数ですが、日本語170、英語は2000以上なため、対応した場合は相当選択肢が増えることになります。

自動吹き替えはまだ発展し切っていないジャンルですが、直近では、話者の抑揚や感情を再現する機能を実装予定とのことで、半年~年内レベルで見ればかなりの改善が予想されます。

今後の動向に注目していきたいと思います。

上部へスクロール