台湾のマスク配給制とは?IT大臣はどんな人?
コロナウィルスがの感染が世界中に広まっている中、
先日、麻生副総理が台湾の防疫対策を評価してくれました。(嬉しい!)
帰国者の外出禁止や公共施設の体温検査、様々な対策の中で、
ITと大きく関わるマスク配給制と考案者のオードリー・タン(唐鳳)を簡単に紹介したいと思います。
マスク配給制の前提 – 全民健康保険システム
2003年に健康保険証がICカード化完成し、診療記録がクラウドに保存されます。
(カルテは各医療機関しか閲覧できないそうです)
このIC保険証は日本のマイナンバーのような身分証番号で紐付いていて、転職や引越しでカードが変わることはないです。
マスク配給制はクラウドに個人の入手状況を記録して運用することで成立しています。
マスク配給制を始まる前、政府がマスクを買い取って、均一価格(2枚約35元)で各コンビニに販売させたが、入手できない人が多すぎるので、このマスク配給制を考えたそうです。
マスク配給制のルール
- 1回2枚のみ購入可能
- 7日間に1回のみ購入可能
- 身分証番号で購入する曜日を振り分ける
- 奇数:月、水、金曜日に購入可能
- 偶数:火、木、土曜日に購入可能
- 日曜日は制限なし
- 他人の代理は1人までOK(自分+他人の2人分まで)
- 購入場所は指定薬局と衛生所
実現するため、システムの改修が必要になります。
ニュースによると3日でリリースしたそうです…( ;゚Д゚)
しばらく経ったら問題なく運用できたが、仕事で昼間薬局に行けない人が買えないなどの問題が浮上したので、ネット購入、コンビニ受取のマスク配給制 2.0を開発することになりました。
2.0では税金申告システムを改修して、ネットで予約から決済、SMSで受け取り通知、コンビニのKIOSK端末から受取票の生成、次回の予約手続きなどを実現させました。
また、輸出禁止だったマスクを海外にいる二親等以内の家族に送れるようになるそうです。
マスク在庫なくなったら家族に頼んでみよう(;ω;)
API公開で民間の力を借りる
デジタル担当政務委員のオードリーさんは薬局情報、毎日の分配量、在庫などのデータのAPIを公開して、一般人のエンジニアが様々なアプリケーションを開発できるようにしました。
これはオードリーさんの経験に基づいた施策です。
子供の頃、周りとの差が目立っていたので、自宅学習に踏み切りました。
プログラミングの学習でいつもネットでたくさんの開発者にアドバイスもらったので、自分も同じように他人に役立ちたいと考えたのです。なので、今もオープソースの開発に参加しています。
(東京都の新型コロナウィルス感染症対策サイトにもプルリク送ったそうです)
改めてネットの力すごいなと思いました。
みんなで力合わせて、よりいいものができます。
防疫もみんなで協力しあって、頑張っていればまたお花見や遊びに行けますよ!