AWS Summit Japan 2026に参加してきました!

2026年6月25日、26日の2日間、幕張メッセで開催された国内最大のAWSイベント「AWS Summit Japan 2026」に行ってきました。

今年は行こうか悩んでいたのですが、1日くらいなら行けそうだったので、2日目のみ参加してきました。
AWS Summitの当日での動きや参加したセッション内容について、時系列でご紹介します。

ちなみに去年の記事はこちらです。

会場到着~開始前

8時ごろ、幕張メッセに到着しました。開場は8:30からなのですが、すでに100人以上は並んでいそうでした。先着5000名はスペシャルセッションの指定席に座れますし、クッションや昼食引換券ももらえるので、余裕があれば早めに並ぶのがいいと思います。

8:10ごろ、予定より早めに開場されました。ちょうど蒸し暑い気候だったので、早めに室内に入れて助かりました。入場すると、スペシャルセッション指定席券&お弁当引換券をもらいます。その後、私は1日目に参加していなかったため、バッジ(首から提げる入場パスみたいなもの)を受け取ってからホールに入りました。この写真では、朝早いので席が全然埋まっていませんが、そのうち後方に立ち見が大勢いるくらいの人が入ります。

軽食を配布してくれていたので、受け取ってから席に着きます。暗い会場で撮ったので見づらいですが、軽食はサンドウィッチでした。席で朝ごはんとしていただきました。

その後、スペシャルセッションの開始までは1時間以上あったので、ラウンジのCharge Standで充電させてもらいながら作業をして時間を潰します。写真を見返して気づきましたが、Kiroのお化けがブースにいますね。また、空き時間のうちにAWS認定試験に合格しているともらえるステッカーを受け取りました。

スペシャルセッション(10:00~11:30)

スペシャルセッションとは、2日目の最初に全講演会場で見られる基調講演です。AWSや各企業の偉い方が出てきて、いかにも基調講演らしい雰囲気で進行します。AWSの方が歴史や今後の展望について話しながら、その流れで各企業の方が登壇する構成でした。

Anthropic Japan:
AWSのCPUやAIコンピューティングの話の中で登壇したのがAnthropicです。主な内容は、AWSとの協業についてや、AWS上でのClaudeサービスの紹介でした。

オムロン サイニックエックス:
コンピューティングリソースの話から、セキュリティ、そしてBedrockやAgentCoreへと話が展開していき、オムロンの方が登壇しました。AIによる実験プロセスの高速化に取り組んでいて、将来的にはフィジカルAIも活用したいという内容でした。

ファナック:
フィジカルAIの話題から、ファナックでの事例紹介へと続きます。Amazonの倉庫ではファナックのロボットが導入されており、ファナックでも昔からロボットの故障検知システムにAWSを採用していたそうです。

サイバーエージェント:
AmazonにおけるAIの利用事例からソフトウェア開発へと話題が移り、AI-DLC(AI駆動開発サイクル)を取り入れた例として、サイバーエージェントの方が登壇しました。全社的にAIの活用を進めるための「AI番付」という社内施策を実施していることや、2028年までに開発プロセスを完全自動化する目標があるとのことです。

日本取引所(JPX):
システムの開発から運用へと話題が移り、AWS DevOps Agentの利用を検証している日本取引所の事例紹介がありました。日本でトップレベルにミッションクリティカルなシステムであるarrowhead(証券取引システム)にクラウドを導入する検証実験の取り組みなどの紹介でした。

その後、レガシーシステム移行についてAWS Transformの紹介などがあり、最後はAWS re:Invent 2025 基調講演でのキーワード「Renaissance Developer」を引用して、エモく締めくくられました。

昼食~散策

スペシャルセッションの後は、昼食をとりました。今回は照焼きチキン弁当と西京焼き弁当を選べました。1つ目のセッションに参加される方は12:00開始であまり時間がないので、多くのセッションに参加したい方は昼食を持参すると良いかもしれません。私は「配信のあるセッションは後日見ればいいや」というスタンスだったので、食事後は会場を散策しました。

【リアルタイム実装実況!】 AWS Summitを案内するAIエージェントの実装を15分で実装からデプロイまでRTA(解説つき)

AWS Summitには事前に予約できるセッション以外にも、いろんな中小規模の講演があります。散策中に「Startup Spotlight Theater」での講演に人だかりができていたので、予定外でしたが立ち見してきました。

内容は、アプリを15分で作ってデプロイする実演形式のセッションでした。RTA(リアルタイムアタック)とは、ゲームをどれだけ早くクリアできるかを競う文化ですが、それになぞらえてAI開発を短時間で実演されていました。15分以内に終わるよう要件をシンプルにするとか、開発エージェントには調査をしないよう指示を入れるとか、デプロイに時間がかからないようAWS CLIを並列実行するなどの工夫をされていました。制限時間に収めるために、事前にいろいろ工夫や試行錯誤されていたようです。開発手法としてそのまま参考になるわけではありませんでしたが、それがむしろ「RTA」という文化にはマッチしていたのが面白いです。私も先日、社内のAI開発勉強会で少し似た実演形式のデモをしたこともあり、デモの見せ方は参考になりました。

AWSパートナーと実現する生成AI パート1 – 現場を変えるAIソリューションの実践

その次に参加したのは、予約して参加するパートナーセッションです。このセッションは前半と後半の2つに分かれていて、それぞれAWSパートナーがクライアントにAWSを導入した事例を紹介する内容でした。

前半は、ガス会社が開発・運用しているシステムについて、開発チームにKiroを導入してプロセスを改善した話です。弊社でもCursorを使った開発やログ調査の取り組みは浸透しつつあり、かなり身近な話題でした。正直なところ、コスト面や開発フローを考えると個人的にはKiroをすぐ使うことはなさそうかなと思いながら聞いていましたが、従来の開発体制に開発AIを取り入れる事例として参考になりました。

後半は、製薬会社の工場にVision AI Naviという富士ソフトのパッケージを導入した事例紹介でした。こちらは私には身近ではない話題でしたし、開発会社さん提供のパッケージの導入事例だったので、社会勉強の気持ちで聴講しました。現場に出向いて関係性を構築したり、AWSを含めた3社でワークショップを開いたりしてPoCプロジェクトを成功させたという話で、AWSのサポートが手厚く助かったと話されていたのが印象的です。

AWSで実現する自動運転データ基盤とMLOps

次に、Startup Spotlight Theaterにて、自動運転を開発しているベンチャー企業のセッションに参加しました。自動運転に必要な機械学習を構築するためのデータ基盤・パイプラインについての話が主題です。自動運転において取得される多種類かつ大量のデータを、どう処理して分析・検索可能な形でストアしていくのかについて勉強になりました。昨今のAI開発などで使うLLMとは方向性が異なりますし、機械学習モデルを研究・開発されているケースの話なので新鮮に感じました。

散策(AWS Expo)

各セッションに参加した後は、会場を散策していました。一般的な展示会のように各パートナー企業がブースを設けているPartner Solution Expoでは、各企業がノベルティの配布や展示をしています。今年は荷物を増やしたくなかったのと、営業のメールや電話を断るのも忍びなかったので、受け取るノベルティは少しだけにしました。

また、写真はありませんが、AWS VillageではAWSによる展示がいろいろあります。ちょうどセキュリティに関するブースを眺めていたとき、AWS Expertの方と軽くお話する機会がありました。展示は「AWS WAFを使いましょう」とか「VPCではセキュリティグループやACLが大事です」みたいな初歩的な内容だったので、深い技術相談ではありませんでしたが、大変勉強になりました。普段の業務ではAWSのエンジニアと会話できる機会はないので、直接お話できる機会は貴重です。それに立ち話だと、「このセキュリティ対策までやるケースはほぼないですね」や「実際のところはこの辺ですね」など、現場での温度感をラフにお聞きできるのも良いです。AWSのエンジニアと会話してみたい場合、AWS Summitに足を運んでみるのがいいかもしれません(年に1回しかありませんが……)

Claudeのプロンプトキャッシュの勘所と実プロジェクトでのコスト削減効果

AWS Summitでのセッションはイベントページのセッションタイムテーブルに公開されていますが、それ以外でも各企業がブースでミニセッションを開いていることがあります。私はAnthropicでやっていた「Claudeのプロンプトキャッシュの勘所と実プロジェクトでのコスト削減効果」に参加しました。Anthropicのブースは毎回人が溢れるくらいで、さすがの人気でした。私はClaude Codeを結構早く使い始めたユーザーだと自負しているのもあり、Anthropic関連のセッションは注目していました。

内容は、プロンプトキャッシュの概要や損益分岐点の話に始まり、サーバーワークスさん(発表者)の実プロジェクトについての紹介でした。私はまだAIを使ったサービスを作ったことがなく、プロンプトキャッシュには詳しくなかったので、ちょうど勉強になりました。

Anthropicのブースでは他にも面白そうなセッションがたくさんあったので、このセッションにしか参加できなかったのが残念です。特にこういうミニセッションは資料や録画がない場合が多いので、次回以降はもうちょっとアンテナを張りたいですね。

「使う」から「共に働く」へ ―Claude 最新動向―

最後に参加したのがAnthropicのスポンサーセッションです。私は事前予約ができなかったので、20分前からキャンセル待ち列に並んで参加しました。キャンセル待ちでは先頭の若干名しか座席に座ることができず、大勢が立ち見をしていて、さすがの人気でした。

世界と比べると日本では、ソフトウェア開発や学業よりも会社の業務利用が多い傾向があるという統計や、今後はエージェント同士が連携して協働していくだろうという展望は興味深い話でした。新情報や技術詳細などの踏み込んだ情報はありませんでしたが、Anthropicのセッションを現地で聞けたので、その体験で十分満足でした。

余談ですが、今年は日本法人ができて初めてのAWS Summitでスタッフ総出で出展しているとのことでした。Anthropicは去年もブースを出していて、そのときの写真は去年の記事にあります。ちょうどClaude Codeの正式リリース後で人気・知名度が急上昇した時期で、当時もシンプルなブースながら人だかりができていました。今年はミニセッションブースがあるなど、より力の入ったブースだったように見えます。

私はAnthropicのスポンサーセッションが最後のセッションだったので、その後は帰宅しました。

全体を通して

やはり良くも悪くも「どのセッションもAIの話題ばっかり」でした。集計してみると実際にはもっと少ないのですが、体感的には8割がAI関連のセッション・展示だったかなという印象です。個人的にはAIよりもクラウドプラットフォームとしての役割をAWSに期待しているので、正直なところ、もっとアーキテクチャやインフラなどの話題が多ければ嬉しかったなと思っています。

その一方、会場に足を運んでみると、AIの話題が多くなってしまうのも納得でした。一口にAIといっても、AIを使った開発プロセスをどう変えるのかという話と、AIを組み込んだサービスをどう提供していくのかという話の、大きく2つの軸があったように感じます。

そもそも現在のソフトウェア開発においてAIは避けて通れません。もはや開発ツールの1つというポジションではなく、開発プロセスの中核になりつつあることを実感しました。また、数年前はAIを利用したサービスは限られていましたが、今ではAIを使ったサービスもかなり一般的になっています。今後も、AIを応用したアプリケーションが増えてくることを考えると、AWS Summitで多く取り上げられるのも自然だと思いました。

最後に

今年のAWS Summitについては行くかどうか直前まで迷っていたのですが、参加してよかったです。最新情報だけならオンラインで十分ですが、現地の雰囲気を感じるのは技術系イベントでの醍醐味ですし、公開されていないセッションにも多数参加できました。また、AWSに詳しいエンジニアの方と直接話せたのも貴重でした。

AWS Summitでの多くのセッションは、録画や資料が公開されています。AWSのエンジニアによる講義形式のセッションは特に勉強になりやすいですし、ほぼすべてが公開されているのでおすすめです。私は配信があるから当日には行かなかったというセッションも多数あるので、公開期間の間に気になるものを見ておきたいと思います。

https://summitjapan.awslivestream.com

https://pages.awscloud.com/AWS-Summit-Japan-2026-Session-Materials-Download.html ※ 資料は登録不要!

AWS Summitに参加していなくても、氏名や社名を入力すればオンデマンド視聴が可能です。ぜひご覧ください。私もおすすめのセッションなど見つけたら、社内に共有したり、ブログに投稿できたらと思います。

社内外のみなさま、ありがとうございました。