半導体を語ろう~素人が語るCPUの今~
こんにちは。
7回目の投稿になります koma です。
今回はIntel Core iシリーズ とAMD Ryzenシリーズについて語ろうと思います。
Intel HT 【Hyper-Threading】 テクノロジー
IntelがCPUに搭載している技術で、一つのコア(物理)を擬似的に二つあるかのように動作する技術になります。
命令レベルの並列処理は、ハードウェア側で完全に制御されるため、OS側からはまるでコア(論理)が二つあるように見え、それぞれ独立したスレッド(命令の流れ)やプログラムを実行できます。
コアがほかのタスクが完了するのを待っているアイドルタイムを活用することで、性能を向上させることが可能です。
ハイパースレッディングは2002年頃にPentium 4などで初めて採用されました。途中、一旦廃止されたものの、2008年からIntel Core i3/i5/i7シリーズなどで再度採用されています。
Intel Core iシリーズ
お高いのですが、当時それに匹敵するような他社製品(主にAMD)がなかったためか、Intel Core iシリーズの人気は高く、特にCore i 7が人気だと感じています。
Intel Core iシリーズには、『シリーズ』と『世代』があります。
簡単に言うと、シリーズは価格帯、世代は初代から数えて何番目のアーキテクチャかを表します。
同世代であれば
Core i3 < i5 <i7 <i9 < 高性能/高価
第1世代 < 第2世代 < ・・・ < 12世代 < 高性能
誤解を恐れず書くとこの通りですが、ほぼ毎年新製品の発表がありますし、どのCPUが一番かという事は難しいでしょう。
世代とシリーズ以外にも、以下のような”どんな用途につかうのか”という視点も参考になると思います。
Core i5 は、コストパフォーマンスに優れ、ゲーミングPCからビジネス向けPCまで幅広く採用されている普及帯。
Core i7 は、世代の中で最高クラスの性能を追求しているため、本格的なPCゲームや動画編集に向いています。自分としては高価だと思いますが、人気です。
最近は、AMD Ryzenに対抗してか、第12世代Coreプロセッサの最上位モデルが発売されています。CPU単体で8万円ぐらいするようです。
AMD Ryzenシリーズ
対して、2017年に発売開始したのが、AMD Ryzenシリーズです。
FXシリーズで大コケした分を取り戻すべく発表されたAMD Ryzenシリーズは、大当たりしました。
アーキテクチャの改造を重ねているIntelに比べて、まるっと全アーキテクチャの設計を変更しているため、性能の伸びが大きかったのだろうと思います。
とは言え、アーキテクチャの変更は博打のようなところがあり、今回は勝ったなというところです。
型番の話をすると、Intel Core iシリーズと同じような見分け方になります。
安価 < Ryzen 3 < Ryzen 5 < Ryzen 7 < Ryzen 9 < 高性能/高価
第1世代 < 第2世代 < ・・・ < 7世代 < 高性能
なお、Ryzen シリーズの中で最高性能なRyzen Threadripperがありますが、汎用的なのはRyzen 7だと思います。
シェアが少ないAMDはコストでの勝負もしているのか、性能の割には価格が安くコスパが良いとして人気があります。メーカーも採用しやすい普及帯です。
Intel Core i7 はメーカー採用が多くシェアは圧倒的です。
まあでも、CPU単体販売で考えると、AMDと五分五分かな(だといいな)と感じます。
ここで、最初の半導体を語ろうで調べた”AMD Ryzen 7 5700G”にたどり着きました。長かった。
リサ・スー(Lisa Su)
現在、リサ・スー(Lisa Su)がAMDの社長兼、最高経営責任者(CEO)兼、会長を務めています。
台南市出身の台湾系アメリカ人。マサチューセッツ工科大出身のエンジニアで、バリバリの理系女性です。
テキサスインスツルメンツ、IBM、フリースケールセミコンダクターなどでエンジニアリングと管理職(副社長など)に従事していました。
そして2014年、当時FX時代でボロボロだったAMDに、同社初の女性CEOとして社長兼CEOに任命されます。彼女によって、2017年Ryzenシリーズで市場に返り咲くこととなりました。
調べてみると、受賞歴が華々しくて驚きます。
創業者のジュリー・サンダースとは、またイメージが違う方だな~と感じました。
現時点で、2022/9/27にAMDの新世代CPU「Ryzen 7000」シリーズが発売決定しています。価格はほぼ据え置きで性能は前世代から最大29%向上と期待大です。同時期にIntelも新製品について発表があるそうなので、興味のある方はチェックしてみてください。
余談
次は何を書こうかね。
おしまい。
ここまで読んでいただきありがとうございました。