自分のプレゼン資料をバージョンアップするヒント
前回は、「提案書はA4用紙1枚で案を練る」というお題で提案資料の骨組みをつくる際の方法をご紹介しました。
今回は、提案内容をパワーポイントに落とし込む時に参考になる本をご紹介します。
「学生・研究者のための使える!パワポスライドデザイン 伝わるプレゼン1つの原理と3つの技術」
著者 宮野公樹 化学同人 2009年4月
この本、実はビジネス用ではなく学会発表をする学生さんや研究者向けに書かれたノウハウ本なんです。
学会の発表では、使われるパワーポイント資料がきちんと要点を伝えるデザインになっていないと、
発表内容の良し悪しの判断の前に、きちんと聴衆に伝わらなくなってしまう危険があります。
この本はそういった学会発表をされる方が、
きちんと伝わるパワーポイントを作成するノウハウを学び、
聴衆が「おもしろい!」と思ってくれるプレゼンやスライド作成ができるようになることを
目的に書かれているパワフルな教科書です。
原理原則は、すべてに「意図」があり、それを「操る」ことで「伝える」ということだけ。
操る道具として3つのデザイン技術(コントラスト、グルーピング、イラストレーション)
を使って伝えたい内容をシンプルに表現していきます。
特にこの本のお勧めは、
著者の宮野さんのプレゼン講座を受講された生徒さんのプレゼンを手直ししていく
「スライド修正ライブ!!」のページです。
<主張したいところが一番目立つように!>
<グルーピングで文字の量をグっと減らす!>
これを見るとなるほどというヒントがたくさんあり、
今の資料にちょっと手を加えると見違えるほどわかりやすくなります。
自分のプレゼン資料に自信を持てない人がいたら一度手に取ってみることをお勧めします。