神無月 2018
先月辺りから、早やハロウィーンの準備といった飾りつけが店先に並んでいて、展開の速さに少々おののきながら街を歩く日々……
でしたが!
ひと月というのは、あっという間ですね。瞬く間に月末です。
さて、いつもの如く大船フラワーセンターにぶらりと散歩に行ったのですが、こちらもハロウィーン仕様になっていました。
とは言いつつも、見に行ったのはハロウィーンとは関係ない多肉植物展だったりします。
多肉植物に花が咲くイメージが無かったのですが、予想外に鮮やかで目を惹きました。
そして花以上に予想外だったのが、品種名です。
「王妃雷神」や「酒呑童子」等、字面が矢鱈とカッコイイ名前が多くてウッカリ多肉植物そっちのけで興奮していました。
なかでも「黒法師綴化」という字面にクラクラしていたのですが、こちらは品種名というより「綴化(てっか)した黒法師」という意味らしく。
調べてみると「綴化」というのは、植物の奇形のことだそうです。
どこが奇形なのか分からないワタクシの節穴の目では、綺麗だったり可愛い感じにしか見えなくて、ただ楽しく鑑賞してました(写真は残念な写りのものしかなかったので割愛……)
楽しく鑑賞といえば、もう一つ! 多肉植物のジオラマ寄せ植えが素敵でした!
ミニチュアのお家も可愛いのですが、石で表現する川や橋の上にいる人形など、細部まで作りこまれていて、作り手さんの情熱を感じます。
当然ながら寄せ植えしているのは多肉なのですが、ジオラマとして植えられていると、不思議と庭に植えられたシダっぽく見えたり、森っぽくも見えたりするものですね。
思った以上に楽しかった多肉植物展にホクホクしましたが、やっと涼しさを感じ始めるこの季節といえば外せないのが薔薇ですね!
今年の秋薔薇を観に行ったのは、鎌倉文学館です。
秋晴れ……というほどではなかったのですが、それなりに晴れて良い日和。
薔薇園の近くまでくると、薔薇の香りが風に乗って薫ってきまして、テンションが上がります。
ただ、今年は台風の塩害が影響しているためなのか、花弁に傷みがあるのが多くて何やら寂しい感じも。
しかし、それでも健気に咲いてくれている薔薇のなかで、モナコ公国に捧げられた薔薇がとても綺麗でした。
グレース ドゥ モナコは、かのグレース・ケリーとモナコ大公との結婚式に贈られた薔薇。
そして、ジュビレ デュ プリンス ドゥ モナコは、そのモナコ大公レニエ三世の即位50周年記念に捧げられた薔薇だそうです。
お二人のロマンスが感じられる、雰囲気のある薔薇ですね。
ここでは薔薇の品種名の札に、花弁の色や、香りのことも記載があったのですが、香りについては大体はやや強い香りとか微香などだったのですが、特徴的な香りには追記されているのがありまして、印象に残ったのがこの二つです。
パパメイヤンは「強いムスク香」とあり、ワタクシのナマクラな嗅覚ではムスクかどうかは分かりませんが、一番好きな香りでした。
そして、イングリッド バーグマンはなんと「魅惑的な香り」! 大女優の名を冠し、香りは魅惑的とは……と、かなりドキドキと匂いを嗅いでみたのですが……確かにとても良い匂い! 良い匂いだったのですが、魅惑的かどうかまでは……。
人の好みにもよると思いますので、機会があればぜひ確かめて頂きたいものです。
色々な薔薇を堪能しましたが、今回一際綺麗だな、と思ったのは衣織姫という薔薇です。
白い花弁が重なってほんのりクリーム色にも見える色合いも、花の形も端麗で美しくて何時までも眺めていたかったです。
調べてみれば、衣織姫も記紀神話の美女のようで、奇しくも美女縛りのような薔薇紹介になってしまいましたが、そういう意図はありません。たぶん。
さて、秋も段々と深まってきまして、そろそろ紅葉が楽しみになってきました。
来月は平成最後の紅葉狩りと洒落込みたい所存です。