神無月 2019
天候がなかなか落ち着かず、かつ、週末が荒れ模様という今日この頃。
気持ちもなかなか落ち着かない日々ですね。
先日行われた即位礼正殿の儀の日も荒れ模様でしたが、皆さんはご覧になりましたか?
特に意識はしていなかったのですが、折角だからと見てましたらば。
なんと。
儀式が始まる時間に風雨が弱まり、晴れ間まで!
しかも、あとからSNS界隈を散策してみると、この時間に虹までかかっていたとか。
まぁ、風聞のごとく天叢雲剣の雨やら天照大神のお力やらというのは神のみぞ知るというところでしょうけれども、天候関連で暗くなりがちな心地が、縁起良いと盛り上がったので久々に気分良く終わった休日になった気がしています。
さて、そんなこんなで天候に恵まれず、今月はあまり植物鑑賞には出かけられませんでしたが、荒れ模様の隙を突いて先月の終わりに彼岸花を見に行くことができました。
そのお目当ての前に寄った浄智寺では、先月不思議な咲き振りと言っていたタマアジサイが、蕾から咲ききるところまでが撮れました。
パカリとでも咲くときに音がなりそうな感じがします。
まさに、咲き零れるという表現がピッタリくる花と思われます。
と、浄智寺は寄り道のつもりでしたが、うっかり長々とお邪魔してしまったので慌ててお目当ての英勝寺へ参ります。
境内へ入る前に、張り紙で彼岸花が満開です、とありましたのでワクワクしながら門をくぐると。
圧巻の赤!
列をなして咲く彼岸花も良いですが、絨毯のように咲き群れる彼岸花の風情もまた素晴らしい。
彼岸花は、葉見ず花見ずというように、花が咲いてから葉を伸ばすという一風変わった咲き方をします。
つまり、花が咲くまでは地下に潜んでいるわけです。
この時期に踏んで傷つけてしまうと咲かなくなる危険性が高いので群生地などにはおいそれと足を踏み入れられませんが、ちゃんと道がある場所ならばワタクシのような粗忽者でも安心です。
とはいえ、柵からはみ出そうに咲いている彼岸花もあるため、注意しつつ張り切って撮り貯めて参りました。
赤一色に咲き群れる様も実に彼岸花らしくていいのですが、こちらの英勝寺では鐘楼の黒との対比も素敵なのです。
彼岸花だけあって圧倒的に赤が多いですが、白の彼岸花も趣深く。
庭園を撮った時は、芙蓉が綺麗だなぁが主眼だったのですが、こうしてみると藤の実が謎の存在感を発揮してます。
藤の実ってワタクシ初めてみた気がしますが、こう生るんですね。
花の見どころも多い英勝寺ですが、徳川家所縁のお寺だけあって彼方此方に葵の御紋があったりと、建物も見応えたっぷりでした。
来月こそは、天候も落ち着いて植物鑑賞に精を出せればいいのですが。
そろそろ衣替えも終わらせたいと願いつつ、来月は紅葉狩りが出来ればいいなと思います。