映画「Winny」が公開したのでWinny事件を調べてみた
こんにちは。
koma です。
個人的に衝撃度が大きかったため、今回もQbook(ソフトウェア品質に関するポータルサイト)から、Winny事件あらましをまとめた記事を紹介します。
【引用】『Winny』を生んだソフトウェア開発者「金子勇」…P2P技術が社会に与えた影響【歴史に残るバグ・IT犯罪】
そういえばWinny事件あったな、くらいの気持ちで読んでいたのですが、事件の顛末で「えー!?」と思う点が多くありました。
映画化していた
実はこの事件が映画されていたらしく、全く知りませんでした。
映画「Winny」は2023年3月10日に公開されていたそうです。
まだ見ていませんが、公式サイトを見るとリアルな社会派ドラマのようで気になります。
※監督:松本優さん作、主演:東出昌大さん、三浦貴大さん
P2P(ピアツーピア)ファイル共有ソフトのイメージ
私個人としては、どうしても「事件」「逮捕」「著作権法違反」というイメージが先に立ちます。
記事を読むと、当時、ファイル送付サービスを使用せずに手軽にファイル共有ができるP2Pファイル共有ソフトが流行っていましたが、そんな中で公開されたWinnyは、他のP2Pファイル共有ソフトより暗号化通信で匿名性が高く、あっという間にユーザーが増えたようです。
逆に、匿名性の高さ故、様々な違法者が増加し大きな事件に発展してしまったという面もあります。
開発者が逮捕
開発者の金子勇氏も違法行為の幇助した共犯として逮捕され、裁判で無罪になるまで7年半かかったそうです。
著作権侵害をできないようにする技術
実は、金子勇氏はP2Pによるファイル共有ソフトのユーザーが著作権侵害をできないようにする技術で特許を取得しており、製品化されていたそうです。
知らなかった。
P2Pはその後どうなったんだろうか
P2Pのメリット・デメリットを整理してみました。
■メリット
- データの分散管理
- ゼロダウンタイム(サーバダウンによりサイトにアクセスできなくなる状態がダウンタイム)の実現
- 匿名性を確保しやすい
■デメリット
- 通信ログが残らず送信元の安全性を確認できない
- データの転送を継続的に行う場合にネットワーク帯域が圧迫される
- データの所在を把握しづらい
現在活用されている例を調べてみました。
- LINE
写真や動画の共有に使用(大規模なサーバーが不要なのでコストがかからないため) - Skype
ユーザー同士の通話やファイル共有に使用
(ただし現在はクラウドホスティングサービスへ変更しているそうです) - ビットコイン
トランザクション(取引履歴:ハッシュ値)をブロックチェーンのブロック(分散台帳)へ書き込み時に使用
1つのノード(サーバノード)が消滅しても記録されたデータが残るメリットあり
興味ある方は、映画もぜひ
おしまい。
ここまで読んでいただきありがとうございました。