好きなゲームで印象に残ったこと-SOUND VOLTEX-
つ~じ~です。最近タイプミスや誤字脱字が明らかに増えました。若いころは「こんなミス絶対しないでしょww」くらいに思っていたのですが、年のせいでしょうかそういうことにしましょう。
さて今回は以下に引き続き、
『好きなゲームで印象に残ったことシリーズ』を展開したいと思います。今後もちょくちょく間を空けて執筆していきたい。
- 原作画像関連は基本未使用でテキストのみで展開します。
- 画像を使用する際は紹介情報に類似した画像で代用します。本家の画像は別途ご検索をお願いします
- 世間的な風評よりも、私個人が感じた『他とは違う良さ』を中心に語ります。
コナミ/SOUND VOLTEX
SOUND VOLTEX(サウンドボルテックス。通称ボルテ)は2012年からコナミのBEMANIシリーズで展開されている音楽ゲームの一種です。ゲームセンターで2023年現在もなお稼働中です。
筆者は稼働初期の2012年からずっとプレイを続けております。
基本ルールは他の音楽ゲームと同じ、ノーツ(楽譜で言うところの音符に該当するもの)が判定ラインと重なるタイミングでリズム良くボタンを押し、曲が終わるまでに成功ゲージを一定ライン維持できればクリアです。
今回紹介するボルテは、他の音楽ゲームには無いようなゲーム性が売りとなっております。
自分なりにざっくり以下の3つにまとめます。
- エフェクトをかける ~ 音を鳴らすのではなく音を壊す
- アナログデバイス ~ 通称『つまみ』を回すプレイ
- 公募システム ~ ユーザーたちで音楽を作る
①エフェクトをかける ~ 音を鳴らすのではなく音を壊す
一般的に音楽ゲームといえば、鳴ってる音楽の各パート(ボーカル、伴奏、リズム帯など)の一つ一つの音にノーツを割り振り、それを叩く事で『音楽を奏でる操作感』を楽しむことが主軸となっております。
もちろんボルテにもそのような『音楽を奏でる操作感』を楽しむ部分があるのですが、それとは別に『音楽を壊す臨場感』を楽しむシステムもあります。
「壊す」というと物騒に聞こえますが、ありていに言えばDJのミキサー操作のようなものです。ディスコホールではDJがミキサーでスクラッチをかけたり、音をミックスしたり、エフェクトをかけたりして音楽をアレンジするのが主流です。ボルテではそんなDJのような「エフェクトをかける」操作が手軽に楽しめます。「壊す」=「アレンジ」と思ってください。
ボルテでは各パートに合わせたノーツの他に、「エフェクトをかける」用のノーツがあり、それに合わせて専用のボタンを押すと、プレイ中の音楽にエフェクトがかかります。エフェクトの種類は様々で、スクラッチのように音が反復する、音域が狭まる、ノイズがプラスされる、テープストップがかかる、エコーがかかる等々。実際にやってみると、リアルタイムで音に変化が現れることを感じられ、「今、自分がこの音楽に影響を与えている」という事を肌で感じる事ができます。
また、ゲーム性の話として、音楽ゲームの場合「ノーツが少ないと音を奏でる爽快感が薄れ、ノーツを増やし過ぎると初心者が付いていけないため、初心者向けの難易度を作るのが難しい。」という問題にぶち当たります。
その点ボルテは、エフェクトをかける用のノーツは手軽に押しやすい、かつ、成功ゲージが溜まりやすい設計になっているため、それを多めにすることで初心者向けの難易度を構築することができ、「初心者でもエフェクトをかけることを楽しみながらクリアを目指すことができる」が達成できます。
②アナログデバイス ~ 通称『つまみ』を回すプレイ
ボルテの唯一無二のゲーム性、それが「アナログデバイス(通称:つまみ)」です。
アナログデバイスとはDJが使うミキサーのつまみのような形状をしており、プレイ中に光るラインに沿って右か左に回すことでエフェクトをかけることができます。具体的な見た目は「ボルテ つまみ」「ボルテ アナログデバイス」などの検索ワードで別途ご検索ください。
この操作性がなかなか癖になるもので、プレイ中もトリッキーな操作が要求されます。つまみを回しつつノーツを叩いたり、つまみだらけの楽曲もあったりします。全てこなせるようになるととても快感です。ただその分、操作性の難しさから初心者が少し壁に感じてしまう部分でもあります。難易度調整の塩梅が難しいところです。
2012年稼働当時はこの操作性が革新的で唯一無二感あるプレイだったのですが、近年の音楽ゲームでは「ラインをなぞる」といった類似の操作を楽しめるゲームが増えております。「ラインをなぞりつつノーツを叩く」といった操作性も同じです。
ただ、実際に物理パーツのつまみを回してプレイする音楽ゲームは、私の知る限りではボルテだけであると自負しております。その点は2023年現在でも唯一無二です。
③公募システム ~ ユーザーたちで作品を作る
ボルテの凄いところは、収録されている楽曲やイラストのほとんどが公募、つまり一般ユーザーが作成したものが収録されているところです。筆者である私もこの公募への応募歴があります。(結果はヒミツ)
ボルテは稼働当初から「みんなで作るゲーム」をコンセプトにしており、毎年定期的に公募イベントが開催され、楽曲やイラストのコンテストが行われます。自身のオリジナル作品を作成し、コナミに応募。コナミの社員によって審査が行われ、お眼鏡にかなった選ばれし作品たちは実際にボルテに収録され、全国のゲームセンターで公開されます。自身の作品が全国のゲームセンターで展開されるのは夢のある話です。
未成年であっても親の同意が得られれば応募可能です。最年少の採用者の中には中学生で採用を得た人もいます。また、本格的にコナミで評価された人に対しては、コナミから公式に作曲orイラスト制作のオファーが届いたりもします。実際このオファーがきっかけでBEMANIシリーズに曲を提供するようになった人もいます。ただしごく少数の限られた人のみであるため、オファーまでの道は険しいです。
直接オファーをもらえなかった人であっても、公募採用をきっかけにクリエイターとして自信が持てたり、作曲やイラスト制作で仕事をしたくなった人もおり、公募きっかけでそれが本職になった人もいます。「あの時の採用がきっかけでこの仕事はじめました!」というのもドラマがあっていいですね。
なお、近年はこうした公募を行う音楽ゲームも増えており、あの太鼓の達人でも近年(といっても2012年くらいから)はたまに公募イベントをやったりしています。
しかしながら、楽曲公募イベントをやる音楽ゲームは多々あれど、収録曲の6~7割が公募曲で占めている音楽ゲームはやはりボルテの特権かと思います。
(スマホの音楽ゲームに公募主軸のものもあったような記憶がありますが、詳細を知らないため本稿では割愛します)
ただ、この公募曲メインというのが初心者参入に少し歯止めをかけており、「プレイしてみたは良いが知ってる曲が無い」というのが少しネックになっております。
版権曲としてVOCALOID楽曲や東方アレンジ楽曲、少しですがアニメ関連の曲や他社のゲームの曲もあります。この辺に少しでも興味があれば是非とも触って頂きたいです。
稼働して10年以上が経ち、さすがに稼働初期ほどの情熱は残ってないですが、それでも、ボルテのアップデートがあったら必ずゲームセンターでプレイしに行くくらいには今も続けております。
エフェクトをかけるゲーム性は本当に楽しいので、これを機に1回だけでもプレイしてみてはいかがでしょうか!(ステマ)
ちょうど先日の8/15にRTA in JapanでSOUND VOLTEXのshowcase(リアルタイムアタックではなく、お披露目のような枠)が公開されました。近々YouTubeで公開されると思いますので、「RTA in japan SOUND VOLTEX」などでご検索ください。初心者向けの解説多めとなってます。
今後もボルテを応援したいです。今回はこれにて。