暮古月 2023
光陰矢の如く、はや師走です。
師走であるのに気温の乱高下が激しすぎてグッタリ気味ではありますが、鑑賞納めとして大船フラワーセンターへ行きました。
先月に引き続きの紅葉狩りと、冬の薔薇がお目当てです。
黄と赤のどちらも青空に映えて、鑑賞納めにはもってこいの日和でした。
グラデーションの趣も素敵で、角度を変えつつじっくりと鑑賞できました。
薔薇を見に行く途中で、ツワブキの群生が目に入ってきました。
冬の最中に黄の群生を見る度、道産子としてはほんのりと感動します。
冬に花が咲くって凄い…という感動なのですが、薔薇が咲くのも未だに少し信じ難いです。
そんな訳でいつもウキウキと入る薔薇ゾーンですが、この時期にしては多くの薔薇が咲いていて、空気も甘い匂いがしていました。
冬に白となると雪を連想してしまって肌寒さを思い出しますが、ホワイトマジックの白は柔らかく映えてホッとする心地。
普段は淡い色合いの花弁が好きで鑑賞もそちらに集中しがちですが、色合いが物寂しい時期でもあるのでフリージアの黄など、パッとした華やかさに惹かれたりします。
他にも何かないかなとウロウロ散策した中で、綺麗に撮れたのではないかと自画自賛な薔薇はフレグラント アプリコットという品種。
アプリコットの名が示す色合いが素敵でした。
そして帰り際、大好きな花の一つ乙女椿に似ている花を見かけました。
もう椿が咲くんだ? と近寄ってみましたら、乙女サザンカとありました。
根元を見ると花弁が散っていて、確かに花ごと落ちる椿ではなさそうです。
好きでもそんなに知識として身につかないワタクシでは椿と山茶花はなかなか区別が出来ないのですが、ここまで花容が似ていると本当にお手上げです。
まぁ、好きな花が増えたと思えば区別がつかないくらい何てことないのですけれども。
そんな嬉しい出会いが、今年の鑑賞納めとなりました。
来年は、せめて緩やかに穏やかに気温変化してくれることを願います。