RDS/Aurora データベースインスタンスで Performance Insights を有効化されているお客様へご連絡させていただきます。
2025 年 11 月 30 日をもちまして、RDS コンソールの Performance Insights ダッシュボードおよび柔軟な保持期間とその料金体系は廃止される予定です。
Performance Insights に代わり、CloudWatch Database Insights のアドバンストモードのご利用を推奨いたします。
2024 年 12 月 01 日にリリースされた Database Insights は、すべてのデータベースメトリクス、ログ、イベントを統合ビューに集約する包括的なデータベース可観測性ソリューションです。
フリートレベルの監視、CloudWatch Application Signals を通じたアプリケーションパフォーマンス監視との統合、ロック競合診断などの高度な根本原因分析機能など、Performance Insights と比較して機能が大幅に拡張されております。
そんな案内がしばらく前に来てまして。
つまり、
『Performance insights(ほぼ)廃止します』
『CloudWatch Database Insights (のアドバンストモード)に乗り換えて』
とのこと。
「アドバンスドモードがあるのならスタンダードモードもあるのだろう」
「で、おそらくアドバンスドモードにすると料金かかるよね」
「他にも有効化処置とかいるのではなかろうか」
ということでざっと調べてみた結果が以下です。
機能 | スタンダードモード | アドバンストモード |
---|---|---|
DB Load の上位の寄与要因をディメンション別で分析する | サポート | サポート |
最大 7 日間の保持期間を持つデータベースメトリクスにクエリ、グラフ、アラーム設定をする | サポート | サポート |
きめ細かなアクセスコントロールポリシーを定義し、SQL テキストなどの機密性の高いディメンションへのアクセス権を制限する | サポート | サポート |
実行中のプロセスごとに詳細なメトリクスを使用して、データベースで発生しているオペレーティングシステムのプロセスを分析する この機能を使用するには、[Amazon RDS 拡張モニタリング] が有効になっている必要があります。 | サポート外 | サポート |
フリート全体のモニタリングビューを作成して保存し、何百ものデータベースの健全性を評価する | サポート外 | サポート |
15 ヶ月の保持期間とガイド付き UX の環境で SQL ロックを分析する | サポートされていません | Aurora PostgreSQL でのみサポート |
15 か月間の保持とガイド付き UX の環境で SQL 実行プランを分析する | サポートされていません | Aurora PostgreSQL、RDS for Oracle、および RDS for SQL Server でのみ対応 |
クエリごとの統計を視覚化する | サポート外 | サポート |
遅い SQL クエリを分析する | サポート外 | サポート |
CloudWatch Application Signals を使用して通話サービスを表示する | サポート外 | サポート |
メトリクス、ログ、イベント、アプリケーションを含め、すべてのデータベーステレメトリの統合ダッシュボードを表示する | サポート外 | サポート |
Performance Insights のカウンターメトリクスを CloudWatch に自動的にインポートする | サポート外 | サポート |
CloudWatch で Amazon RDS イベントを表示する | サポート外 | サポート |
オンデマンド分析を使用し、選択した期間のデータベースのパフォーマンスを分析する | サポートされていません | Aurora PostgreSQL、Aurora MySQL、RDS for PostgreSQL、RDS for MySQL、および RDS for MariaDB でのみ対応 |
スタンダードモードは無料枠でアドバンストモードは有料。
スタンダードモードでも有効化する必要はあるかと思いきや、DBクラスター作成のタイミングでスタンダード・アドバンストの切り替えはあるもののデフォルトがスタンダードで設定されてて意識して有効化する必要は無い模様。
料金体系は以下の通り。
Database Insights アドバンストモード CloudWatch Database Insights Advanced Mode は、
Amazon Aurora および RDS データベースのデータベースメトリクス、SQL クエリ分析、ログを、 CloudWatch の統合エクスペリエンスにまとめます。 料金は、モニタリング対象のデータベースによって使用されるコンピューティングリソースの量に基づきます。 プロビジョンドインスタンスの場合、インスタンスごとに使用される vCPU の平均数に基づいて時間単位で課金されます。 Amazon Aurora Serverless v2 データベースの場合、
インスタンスごとにモニタリングされる Aurora Capacity Unit (ACU) の平均数に基づいて時間単位で課金されます。 データベースログは、CloudWatch Logs のストレージおよび取り込みの標準料金に基づいて引き続き個別に課金されます。 料金については、以下の「料金例 34 – Database Insights」をご覧ください。 データベースインスタンスの設定タイプ コスト (vCPU/ACU-時間あたり、インスタンスごと) モニタリング対象のプロビジョンドインスタンス (vCPU-時間) – RDS および Aurora データベース USD 0.0125 モニタリング対象の Aurora Serverless v2 インスタンス (ACU-時間) USD 0.003125
所感としては、
『RDSのPerformance InsightsがDBインスタンスオンリーからDBクラスターも可能になった』
(↑しばらく前に従来はDBインスタンス単位で有効化して使ってたRDSの『Performance Insights』がしれっとDBクラスター単位で使えるようになってました)
⇒『CloudWatch Database Insightsが元からDBクラスター対応してて機能被ってる』
⇒『じゃあPerformance Insights終了するか』
そんな感じが。