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株式会社イーツー・インフォの社員ブログ

ITの歴史観察-QRコードについて-

つ~じ~です。日本のエンタメは楽しいですね、アニメ・ゲーム・漫画、海外にも誇れる日本の文化の一つです。日本文化最高。あまりにも楽しすぎて最近出費がやばいのはヒミツです。楽しいからヨシ

さて、今回は趣向を変えて「IT関連の歴史、または開発秘話や裏話」等を眺めてITの知識を深めていこうと思います。

ちょうど以下のような記事を発見致しまして、

『なぜQRコードはこんなに広まった? 仕組みとスゴさを作った人に聞いてみた』
https://king.mineo.jp/staff_blogs/2029

興味深い内容でしたのでこのブログでも紹介しようかと思います。

QRコード

QRコードは1994年に日本の愛知県で生まれました。IT社会で今も活用されているQRコードが日本生まれなのは誇らしいことですね。日本文化最高。

QRコードが作られることになったきっかけは、

『自動車部品をバーコードで管理していたが、自動車工場は油汚れがすごくバーコードもすぐに汚れる。そのためバーコードの読み取り精度が悪くなり、「同じバーコードを10回も読み込んでその中で一番多かった読み取り値が正解」なんて運用をしていたためものすごく手間がかかっていた。そこで、以下の要素を兼ね備えた新しい読み取り媒体が必要になった』とのことです。

  • バーコードより情報が多いこと
  • 汚れに強いこと

バーコードより情報が多い

線のみで構成された一次元バーコードは最大で英数字20字程度の情報しか記録できないのに対し、二次元バーコードことQRコードは最大で7089文字(数字換算)の情報を記録できます。これだけの情報が格納できる仕組みのおかげで、URLのコード化や長文の記録が可能となっております。

二次元バーコードを実現させるために、QRコードには以下の仕様があるようです。

  • 二次元バーコードの向きを判定するために、隅っこの四角[■](正式名称:切り出しシンボル)は右下だけ空けている。「切り出しシンボルの形を見つけることで位置を判別」「2個の切り出しシンボル間の距離で大きさを判別」「切り出しシンボルが無い部位(右下)を探すことで向きを判別」とする事で二次元バーコードの読み取りを実現させている
  • 切り出しシンボル[■]の形は縦横斜めどこを切り出しても黒1:白1:黒3:白1:黒1の比率になっている。この比率の図形は世界中の文字と比較してもほぼ存在しないため、たとえ文字列に切り出しシンボルが埋もれていてもほぼ一意に「QRコードである」と判定できる

上記仕様の詳細は上述の引用元ブログをご参照ください。

弊社の開発でもQRコードを活用したことがございます。ネットが盛んになっている昨今、URLの保存ができるQRコードはとてもありがたい存在です。

汚れに強い

引用元ブログで語られていたことですが、「白ばっかりのQRコードや黒ばっかりのQRコードは見たことが無い」と。確かに見たことがありません。

ペイントで適当に作りましたが、確かにこんな感じのコードは見たことがありません。試しに数字1個のQRコードを作成してみても、必ず白黒入り乱れたコードになります。

そこには「汚れに強い」に繋がるある仕様があったようです。

QRコードには汚れたり破損したりしても読み取れる「誤り訂正機能」がある

元々「汚れに強いコードを作る」という目的があっため、それを実現させるために「欠損があっても元データが推測できる余剰データ」がコードの中に組み込まれているようです。そのため、たとえ欠損があっても残りの部位で元のデータが判別できるようになっております。具体的には3割程度なら見た目を欠損してもコードを読み取ることが可能になっているようです。

また、白黒のバランスを適当にすると、上述の切り出しシンボルと同等の構造をした部位が他の部分にできてしまう可能性があるため、そうしたトラブルが起きないように余剰データを織り交ぜて、確実に三隅のみに切り出しシンボルができるようにしているようです。

これらの仕様のおかげで、たとえ油汚れである程度コードが汚れても、目的の情報が読み取れるようになっております。

その他小話

  • QRコード着想のきっかけは、
    電車に乗ってる時に窓の外のビルやマンションが目についた ⇒ 規則正しく窓が並んでいるが、最上階だけは間隔が違うから目立つと思った ⇒ 間隔を変えれば目立つ(目印になる)
    という経緯があったらしい
  • 最初は「QTコード(Quick Tag)」にしようとしていたが、営業のトップが「なんだか『キューティーハニー』っぽい。デンソーらしくない」と主張したらしく、結果的に「QRコード(Quick Response)」に落ち着いたらしい
  • いつかはさらに情報量を増して、画像データなんかもコード化できるようにしたいと今も研究を続けているらしい

科学の進歩はすごいですね、日本文化最高。

今後もITの歴史に興味を持っていきましょう。今回はこれにて。

QRコード

  つーじー   2023年3月16日


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